秀麗秀策(復刻版)

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800 円

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　「棋聖」秀策の打ち碁全集はこれまで三度刊行されています。そのたびごとに新譜が加えられ、最後の『本因坊秀策全集』(荒木直躬編、誠文堂新光社、昭和三十一年刊)では四〇〇局近くに達しました。秀策の碁譜はどうしてこれほどまでに渇仰されているのでしょうか。
　故瀬越憲作名誉九段は、「秀策は強力と読みの深さを奥深く蔵して、碁の複雑性を簡明化している」と評し、現代の超一流棋士たちも、「棋譜を通して人格の気高さまで読みとれる」「現代はまだ秀策を超えていない」と秀策を讃美します。そうした秀策の碁を紹介するに、私にはあまりにも任が重過ぎます。
　しかし、秀策ファンの一人として、永年、遺譜を集めてきました。その一部を発表しながら、秀策の生きてきた時代と人とを、碁譜を通してまとめることならできます。本書はその視点から、多くの碁譜収集家や秀策研究家の資料を参考にしました。